お久しぶりの投稿です。色々諸事情があり更新出来ず申し訳ありません。
一昨日の夜は小樽港の築港臨界公園付近へエギング釣行してきました。
狙いは、題名の通りに【豆イカ】です。現地は風も少なく潮の動きも少なかったので
ヤマリアのナオリーRHシャロータイプを使用。
開始から20分ほどで1杯目を捕獲。ヒットは底の方だったので重点的に探ると追加や掛けそこないが見られました。
釣れるには釣れましたが、ペースが遅い。まだ、イカが小さいのでエギに抱かせきれません。粘って粘って23杯キャッチでリリースが10杯ほどでした。
写真は途中で撮影しました。
正直話すと周囲でも釣れてる感じはしませんでした。
最終釣果は特派員S23杯、同行した友人は2杯でした。
近くに居た方に釣り方教えてと言われたので私なりの気が付いた点を説明させていただきました。その時の内容をHPにも記載しますので、これから初めてみたい!興味ある!と感じている初心者向けの記載としますので、釣行の参考になれば幸いです。長文の為お時間のある方はご一読ください。(あくまで釣り人特派員S個人の感想ですので、ベテラン勢の皆様、色々とご意見はあると思いますが、予めご了承ください。)
※風が強かったり、海が荒れている時もありますが、まずは波も風もない状況でお考え下さい。
はじめにリールの糸は細くしたほうが良いです。ヤリイカやマイカなどの大型のイカを狙ったエギングであればPEラインの0.6号~0.8号やナイロンラインで1.5号と太糸で良いですが、豆イカの様な小さいイカを狙うときは、PE0.2~0.3号やナイロンラインでも0.6~0.8号の糸を選んだほうがいいです。釣り場を見ると1号以上のPEや2~3号のナイロンラインの方が多くみられます。
理由ですが、小さいエギ(1.5寸でシャロータイプ【軽いエギ】メインの場合)なので糸にかかる抵抗を少なくしてあげる事でエギの沈下を助けてあげれる。と言う事です。海は、潮の流れや風で常に動いています。そこに抵抗の大きい(太い糸)が付いていると、糸の面が大きいので抵抗が多く掛かり、目的のポイントからズレてしまいますよね?そこで、糸を細くしてあげるという事です。そうすることで自分が狙っている場所に仕掛けを落としやすくなります。
ただし、細いPEラインのデメリットもあります。糸の重量が軽いため風に流されやすくなり、海面上で糸ふけが出来てしまう(周囲との絡み原因)事や糸絡みした際は修復が難しい。などデメリットも多々ありますが、それを少しでも解消するためにリールの糸とエギの間に「重量のある糸(ショックリーダー)」を入れてあげます。
例を言うとPEラインの重さを1とした場合、ショックリーダーの重さは3~5と言う数値と考えてください。
ショックリーダーにはナイロン製品とフロロカーボン製品の2種類がありますが、私はフロロを推奨しています。理由としては先記の重さで言う5の重さですので、軽い糸の先に重量のある糸を入れ少しでも早く糸を張った状態にしたいからです。細かい話もあるのですが、今回は省きます。
糸を張ると言う事は感度が最高潮になっている状態(糸電話を想像してください。糸が張っている状態は声が伝わりますが、たるんでいると声は伝わりませんよね?)
エギを海に投げると糸は放物線を書いて着水します。自分の位置から着水点までの糸は「直線ではなく曲線」です。その曲線部分の糸が『糸ふけ』となります。
そこからリールについているベールを返し糸が出ない状態にすると、糸ふけしている分がエギと共に垂直落下し(実際は多少ズレている)糸ふけが消えるとエギは釣り人の位置を支点にし、水中で放物線を書きながら手前に寄ってきます。色々やり方はありますが、まずはこの画才を全く感じられない絵でご想像ください。
糸ふけ分が落下していく個所でベールを返さないで、仕掛け(エギ)が海底に着くのを待ちます。海底を知るには糸の動きを見る事です。リールからパラパラと糸が出て行ってる最中はエギが海底に向かって落ちている状態です。海底に着くと糸が止まったり、糸が海面に向かってふけます。これが着底した証拠です。
着底したら糸を少し巻き取ります。(この時が糸と竿先が直線になる時です)直線になっているので、対象魚から何らかの反応があれば手元に伝わってきます。
海底が分かったら、いよいよエギを動かす作業になります。下画像参照(これまたとっても下手な絵でごめんなさい。)
図は海底を意識した動かし方です。竿を下に向けている状態から、目線位置まで軽く振り上げるとエギは海底から、竿を振り上げた分を斜め上に向かって上がります。目線位置から竿を下げ、もう一度エギを海底に着けてあげます。この際エギは斜め下に向かって(自分の方に向かって)落ちています。この動作を繰り返してイカを誘って釣ります。私は8割をこの釣り方で釣っています。
イカはエギが垂直に落ちている最中にアタックしてきます。アタックしている最中が分かる人=ラインでアタリを取っている上手な人です。ただ、今説明している方はエギにイカが抱いている→竿を上げた時に重みが掛かっている=釣れた。になります。もちろん、これで良いんです!まずはイカを釣る事が目的ですから!
海底が分かれば、次の動作タイミングが分かるという事です。ただし、海底は平らではなく、ボコボコしていたり、斜めに上がっていたり、下がっていたりと様々です。しかし、海底が分かるようになれば次のシャクル動作タイミングが素早く行え、イカが逃げる隙を与えずにキャッチできるようになります。
次に、エギについてです。重たいエギ(大きいサイズ)を使えば海底も分かりやすいし、糸も細くしないでOKなのですが、小さいイカを釣るのが豆イカ釣りです。大きいエギでは残念ですが、ほぼほぼ釣れません。理由はいくつかありますが分かりやすい説明は「速度」のお話かと思います。大きい=重たい=早く落ちる。まぁ、当たり前です。しかし早いという事はイカが追い付けない速度の可能性が大です。小さいイカの為移動速度もそこまで早くないはずです。
人間に例えましょう。一点を見つめた状態で目の前を車や自転車が猛スピードで通り過ぎると何が通り過ぎたか、なにがあったかわかりませんが、ゆっくり歩いている人が通れば目につきますよね?これと同じで沈下速度を見ると軽いエギはゆっくりとイカが居るであろう場所を通過していきます。と、言うことはイカに自分のエギを発見してもらいやすい状況&イカが追い付きやすいと、言う事になるのです。エギに気が付いてもらえない事には、イカ釣りは始まりません。さらに偽物を使って、生きている生物を捕まえるのがエギングですから、追い付いて興味を持ってもらう!重要なポイントだと思います。
では同じ1.5寸でも、なんで重さがいっぱいあるのか?ですが、海がちょっと荒れていたり、風が多少強く吹いている為、軽いエギでは飛距離も海底も動作も全く分からない状況があります。その際は同じ豆イカを狙うにも、エギを重たくして海底を分かりやすくしましょう。沈下速度は速くなってしまいますが潮が動いていたり、風の力で通常の沈下速度より遅くなっているはずです。そのため移動速度の遅いイカでも釣りやすくなる。また、水深が深いポイントでは重たいエギで素早く海底に落とし糸ふけを防いだり、手返しを良くしたりする訳です。
例ですが今回私が使用したヤマリア社のエギには1.5寸でもシャローS(3g)ベーシックB(3.5g)ディープD(6g)と有ります。各種類の沈下目安時間はSが1m落ちるのに15~18秒。Bが5.0~5.5秒。Dが2.5~3秒となっています。0.5gの差と2.5gの差で沈下速度に落ち幅が異常にあるのはちょっと気になりますが…まぁ。。。
この様に、沈下速度が違う3タイプを海の状況に合わせて使用して豆イカ釣りをしています。初めての方は3タイプ買っていただきたいです。使用順番はディープタイプでまずは底を感じてみる。次にベーシックタイプで通常の釣りを行ってください。釣れていたはずのイカが釣れにくくなって来た場合にシャロータイプでジックリと攻めてください。
最後に竿です。ぶっちゃけ高い竿は最高です!そりゃー、良い物ですからね。ただし、使い方を間違えると全く意味のない代物になり、お財布にも大打撃ですし、買って損した気持ちになる。そこで、初心者の方に私が推奨しているのはまずはトラウトロッドか1万円以下のエギングロッドです。長さが7フィート前後(2~2.2m)です。竿先がある程度柔らかくて根本がしっかりしている竿なので、イカが乗る感じが凄い分かります。
もちろん、これからエギングをしっかりやるぞ!!もっと釣りたいぞ!と、お考えの方は良い竿を買ったほうが良いです。釣りが上手くなります。余談ですが私はEMTバーチカルプロ62AGSなる竿を使用しています。6万円以上の超高額ロッドです。元は管理釣り場でニジマス釣りを行う竿で、使用ルアーウェイトが0.1g~4gという良く分からない世界の竿です。自慢かよ?ではなく、この超高額竿は超高感度なのです。EMTさんのバチプロシリーズは管理釣り場竿ですので、2万円台の竿でも超高感度です。毎日たくさんの釣り人が同じところに居る魚(相当プレッシャーがかかっている魚)を釣る釣りです。やったことがある人は分かるのですが、ニジマスのアタリはコツンっとなる程度です。そのアタリを取る為に超高感度竿が必要なんですね。話がそれてしまいましたが、エギングでも同じです。海底状況をいち早く知り、他の人が取れないアタリを取って釣果を伸ばしていく。これが秘訣ですね。
まずはコレで実践してみてはいかがでしょうか?これから本番を迎える秋の豆イカ釣りです。また、夜釣りをする場合は冷え込みがきつくなっているので防寒対策は必須です。焦る必要はないですが、旬の釣りを是非お楽しみください。
おそらく、この長文&画才が感じられない図を見ていただけた方は豆イカ釣りが面白くなると思います!!
※ヤリイカやマイカと言った大型のイカは移動速度も速く、イカ自体も大きいので1.8~2.5寸の大きなエギでも興味を示して釣れてくると思っています。
また、エギ自体が小さいので太い糸を使うとリールから糸の放出が遅くなったり、糸ふけが起きてトラブル。糸癖が付いている為落ちていかない等デメリットが沢山。唯一のメリットは大物が来ても安心や、根に潜られても安心などですが、豆イカ釣りにとっては意味の少ないメリットかと思います。
長文、乱文で申し訳ありませんが、参考にして頂ければ幸いです。
参考までに特派員S豆イカタックルは
竿 バーチカルプロ62AGS
リール ダイワ ルビアス2508改
ライン サンライン エリアPE0.2号
リーダー サンライン スモールゲームリーダーFCⅡ 2LB又は3LB
エギ ヤマシタ ナオリーRH 1.5寸 S又はB
カラーはナチュラル系が多いです(キンアジやイワシ)